25歳からの再挑戦:セカンドキャリアでモデル事務所に入る戦い方

「25歳からモデルなんて、もう遅いでしょ?」

この言葉、実は私が14年前、事務所でスカウトを始めた頃によく耳にしていた固定観念です。
でも2025年の今、この考え方は完全に時代遅れになりました。

私は橘 遥(たちばな はる)。
モデル事務所でのスカウト・ブッキング・新人育成を14年間経験し、独立して3年。
これまで30名以上の新人モデルのデビューを支援してきました。
その中で、25歳以上の「セカンドキャリア組」が急増していることを肌で感じています。

実は、25歳からのモデル挑戦には、10代にはない強みがあります。
社会人経験で培ったコミュニケーション力。
自己管理能力。
そして何より「本気度」の違い。

この記事では、私が現場で見てきた「成功する再挑戦者」の共通点と、具体的な戦略をお伝えします。
年齢を言い訳にせず、あなたの可能性を最大限に引き出すための実践的なロードマップです。

さあ、一緒に新しい扉を開きましょう。

モデル事務所の現実と25歳の立ち位置

年齢とジャンル別の需要マップ

「モデル=10代」という図式は、もはや過去の話です。

2025年現在、モデル業界は大きく変化しています。
SNSの普及により、多様性を求める声が高まり、年齢の概念が大きく変わりました[1]。
特に25歳以上のモデル需要は、以下のジャンルで顕著に増加しています。

まず、コマーシャル・広告モデルの分野。
企業は「親近感」「信頼感」を重視するようになり、大人の落ち着きを持つモデルを求めています。
化粧品、健康食品、生活用品など、購買層が20代後半〜40代の商品では、同世代のモデルが圧倒的に有利です。

次に注目すべきはライフスタイルモデル
ファッション誌も「リアルな生活感」を重視し、仕事を持ちながらモデル活動をする人を積極的に起用しています。
私が最近キャスティングした案件でも、「会社員モデル」「ママモデル」の需要が前年比150%増でした。

ECサイトモデルも見逃せません。
オンラインショッピングの拡大により、幅広い年齢層のモデルが必要とされています。
特に「着用イメージが湧きやすい」という理由で、様々な体型・年齢のモデルが求められているんです。

セカンドキャリア志望者が評価されるポイント

25歳以上の応募者を見る時、私たちが特に注目するポイントがあります。

第一に、社会人としての基礎力です。
時間管理、報連相、ビジネスマナー。
これらは10代のモデルに一から教える必要がありますが、社会人経験者なら当然身についています。
撮影現場でのスムーズな進行には、これらのスキルが不可欠なんです。

第二に、メンタルの安定性
社会の荒波を経験した人は、ちょっとした批評や厳しい指示にも動じません。
「前の仕事で鍛えられました」と笑顔で言える人は、現場でも重宝されます。

第三に、専門知識の付加価値
IT企業勤務ならテック系商品の撮影で専門用語が理解できる。
医療従事者なら健康関連の広告で説得力が増す。
こういった「プラスアルファ」は、他のモデルとの差別化になります。

実際、私がマネジメントした27歳の元銀行員モデルは、金融系企業のイメージモデルとして大活躍しています。
「信頼感のある表情」と「数字に強い」という特性が、クライアントに高く評価されたからです。

勘違いされがちな”年齢の壁”の本当の意味

「25歳はもう遅い」という声を聞くたびに、私は「それは違う」と断言します。

確かに、パリコレなどのハイファッション分野では、10代後半〜20代前半が中心です。
でも、日本のモデル市場の9割は、それ以外の分野なんです[5]。

年齢の壁として本当に存在するのは、「柔軟性の欠如」です。
「こうあるべき」という固定観念が強すぎると、新しいことを吸収できません。
逆に言えば、素直に学ぶ姿勢があれば、年齢は関係ないということ。

私が出会った成功例をお話しします。
28歳でモデルを始めたAさんは、最初は「ポージングが硬い」と言われました。
でも彼女は毎日鏡の前で練習し、3ヶ月後には見違えるように上達。
今では某有名ブランドの顔として活躍しています。

もう一つ、誤解されやすいのが「容姿の衰え」。
実は、25歳以上のモデルに求められるのは「完璧な美」ではありません。
「親しみやすさ」「個性」「表現力」が重視される傾向にあります。

シワやシミを隠すのではなく、それも含めた「自分らしさ」を武器にする。
これこそが、セカンドキャリアモデルの戦い方なのです。

事務所選びの戦略

所属タイプ(専属/業務提携/登録制)の違い

モデル事務所との契約形態、実はこれが成功の鍵を握っています。
私が14年間で見てきた経験から、それぞれの特徴を詳しく説明します。

専属契約は、まさに「結婚」のような関係です[11]。
一つの事務所に所属し、すべての仕事を事務所経由で受けます。
マネージャーがスケジュール管理から営業、ギャラ交渉まですべて行ってくれます。
その代わり、ギャラの30〜50%を事務所が受け取るのが一般的です。

メリットは手厚いサポート。
新人期には仕事を優先的に回してもらえることも。
ただし、自由度は低く、事務所の方針に従う必要があります。

登録制は「恋人」のような距離感[19]。
複数の事務所に登録でき、案件ごとに仕事を受けるスタイルです。
自由度が高い反面、自己管理能力が求められます。
ギャラの手数料は20〜30%と専属より低めです。

25歳以上で本業がある方には、この形態がおすすめ。
「週末だけ」「月に数回」という働き方が可能だからです。

業務提携は「ビジネスパートナー」
プロジェクトベースで契約し、期間限定で活動します。
経験豊富なモデルや、特定分野に特化した人向けの契約形態です。

最近増えているのがエージェント契約[17]。
事務所は営業代行のみを行い、モデル自身が主体的に活動します。
手数料は10〜20%と最も低いですが、自己プロデュース能力が必須です。

募集要項と契約条件の読み解き方

ここからは、私の「現場あるある」を交えながら、募集要項の裏側をお教えします。

まず注目すべきは「初期費用」の項目。
正当な事務所は、基本的に初期費用を取りません[51]。
「宣材写真代」「登録料」などの名目で10万円以上請求する事務所は、要注意です。

次に「研修期間」について。
3ヶ月程度の研修は一般的ですが、1年以上の「養成所通い」を義務付ける事務所は避けましょう。
これは「養成所ビジネス」の可能性が高いです[60]。

契約書で必ずチェックすべき項目:

1. 契約期間と更新条件
通常は1年契約で自動更新。
ただし、3年以上の長期契約を最初から求める事務所は慎重に。

2. 専属条項の範囲
「モデル業務」だけでなく「すべての芸能活動」を制限する場合は要検討。
副業や本業に影響が出る可能性があります。

3. 違約金・ペナルティ条項
途中解約時の違約金が「将来の予想収益」などあいまいな基準の場合は危険。

4. 肖像権の取り扱い
契約終了後も事務所が肖像を使用できる条項は、期限を明確にすべきです。

私が見た「契約前の一枚メモ」テクニック。
面談時に聞いた条件を、その場でメモして担当者にサインをもらう。
これだけで、後々のトラブルを防げます。

「赤信号」サインと安全確認チェックリスト

14年間で培った「危険な事務所を見抜く勘」を、チェックリスト形式でお伝えします。

🚨 赤信号サイン(一つでも該当したら要注意)

□ 初回面談で「今日契約しないと枠がない」と急かす[56]
□ 事務所の住所をGoogle検索しても実在しない[54]
□ 所属モデルの活動実績が確認できない[53]
□ 「必ず売れる」「月収〇〇万円保証」など非現実的な約束[52]
□ 契約書のコピーを渡さない、持ち帰らせない

⚠️ 黄色信号サイン(複数該当したら慎重に)

□ SNSのフォロワー数の割に、いいね!やコメントが極端に少ない
□ 面談場所がカフェやレンタルスペース
□ 担当者の名刺に携帯番号しか書いていない
□ 「タレント養成所」の受講が必須条件
□ 他の事務所の悪口を過度に言う

✅ 安全確認チェックリスト

□ 日本モデルエージェンシー協会(J.M.A.A)加盟の有無を確認
□ 設立から3年以上経過している
□ 事務所見学が可能(実際にオフィスがある)
□ 契約書を持ち帰って検討する時間をくれる
□ 国民生活センターに相談事例がない[51]

実際に私が相談を受けた事例:
26歳のBさんは、SNSで「モデル募集」を見て応募。
面談で「宣材写真撮影費30万円」を要求されました。
「みんな払っている」と言われましたが、私のチェックリストと照合したところ、5つの赤信号サインに該当。
契約を見送った結果、後日その事務所は詐欺で摘発されました。

応募から合格までの実践ステップ

必要な応募写真と撮影のコツ

応募写真は、あなたの「名刺」です。
プロのカメラマンに頼む必要はありません。
スマホで十分ですが、押さえるべきポイントがあります。

基本の2枚:バストアップと全身[21]

バストアップは「顔の表情」を見るため。
肩から上を撮影し、顔がはっきり見えるようにします。
髪は耳にかけて、輪郭がわかるように。
メイクは薄めで、素顔に近い状態がベストです。

全身写真は「プロポーション」の確認用。
カメラは腰の高さに設定し、やや下から撮ると脚が長く見えます[23]。
ポーズは力を抜いて自然体で。
片足を軽く前に出すと、動きが出ます。

撮影環境の整え方

理想は「自然光」です[25]。
窓際で、直射日光が当たらない場所がベスト。
曇りの日の柔らかい光は、プロも愛用する最高の照明です。

背景は白い壁が基本。
生活感のあるものは写り込まないように注意[30]。
私の経験では、背景に洗濯物が写っていて不採用になったケースもあります。

絶対NGな加工と撮影法

加工アプリでの修正は厳禁[27]。
特に目を大きくする、顔を小さくする加工は、すぐにバレます。
実際に会った時のギャップで、信頼を失うことに。

自撮りも避けましょう[29]。
どうしても上目遣いになり、不自然な角度になります。
タイマー機能か、誰かに撮ってもらうのが鉄則です。

私が教える「5枚撮りテクニック」:
1枚目:真顔でまっすぐカメラを見る
2枚目:歯を見せない微笑み
3枚目:歯を見せる笑顔
4枚目:少し横を向いた自然な表情
5枚目:全力の笑顔

この中から、最も「自分らしい」1枚を選びます。

プロフィール・自己PRの作り方

自己PRは、あなたの「ストーリー」を伝える場所です。
セカンドキャリアだからこそ書ける、説得力のある内容にしましょう。

冒頭3行で心を掴む構成

【なぜモデルを目指すのか】1行
【これまでの経験で得た強み】1行  
【事務所で実現したいこと】1行

実例:
「接客業で培った笑顔を、もっと多くの人に届けたいと思い応募しました。
5年間で3000人以上のお客様と接し、相手に合わせた表現力を身につけました。
貴事務所で、商品の魅力を最大限に引き出すモデルとして活躍したいです。」

社会人経験の活かし方

職歴は隠さず、むしろ積極的にアピール。
ただし、専門用語は使わず、誰にでもわかる言葉で。

営業職→「人前でのプレゼンテーション経験豊富」
事務職→「正確性とスピードを両立できる」
接客業→「お客様の要望を瞬時に理解し対応」
技術職→「細部へのこだわりと集中力」

趣味・特技の戦略的記載

意外な特技が、仕事につながることがあります。

私がキャスティングした実例:

  • 料理が得意→料理番組のモデルに
  • ヨガインストラクター資格→スポーツウェアの専属に
  • 英会話ができる→外資系企業の広告に

「特技なんてない」という方へ。
日常の習慣も立派な特技です。
「早起き(朝5時起床)」→早朝撮影に対応可能
「整理整頓」→衣装管理が得意
「SNS更新」→セルフプロモーション能力あり

オーディション・面談での印象アップ術

オーディション当日。
緊張するのは当然です。
でも、この緊張を味方につける方法があります。

服装選びの基本ルール

シンプル・イズ・ベスト。
白Tシャツにデニム、またはワンピース。
体のラインがわかる、でも露出は控えめに。

避けるべきアイテム:

  • 柄物(ボーダー、チェック、花柄)
  • ブランドロゴが大きく入った服
  • 厚手のニットやダボダボの服

靴は歩きやすいものを。
女性ならヒール5cm程度、男性なら清潔なスニーカー。

最初の30秒で決まる第一印象

ドアを開けた瞬間から審査は始まっています。

  1. 入室時:ノックは2回、「失礼します」の声は明るく
  2. 挨拶:深すぎず浅すぎず、45度のお辞儀
  3. 着席:「お座りください」と言われてから
  4. 姿勢:背筋を伸ばし、両手は膝の上に

私が面接官をしていて好印象だったのは、
「緊張していますが、精一杯頑張ります」と素直に言った人。
完璧を装うより、誠実さが伝わります。

現場でよくある質問と答え方例

Q1:なぜこの年齢でモデルを?

NG回答:「昔から憧れていて…」(行動が遅い印象)

OK回答:「社会人経験を経て、自分の本当にやりたいことが明確になりました。
仕事で培った責任感を持って、プロとして活動したいです。」

Q2:本業との両立は大丈夫?

NG回答:「多分大丈夫です」(曖昧)

OK回答:「現在の仕事はシフト制で、月8日の休みがあります。
事前にスケジュールを調整すれば、撮影への参加は可能です。」

Q3:どんなモデルになりたい?

NG回答:「何でもやります」(方向性が見えない)

OK回答:「まずは広告モデルとして、商品の魅力を引き出す表現力を磨きたいです。
将来的には、同世代の女性に共感してもらえるライフスタイルモデルを目指します。」

面接官が本当に見ているのは、「一緒に仕事をしたいか」という点。
完璧な受け答えより、あなたの人間性が伝わることが大切です。

セカンドキャリアならではの強み活用法

社会人経験を武器にする(コミュ力・時間管理)

25歳以上のあなたが持つ最大の武器、それは「社会人基礎力」です。

現場で重宝される5つのスキル

1. 報連相の徹底
撮影時間の変更、体調不良、遅刻の可能性。
これらをすぐに連絡できることは、信頼の基礎です。
10代のモデルには、これを教えるのに半年かかることも。

2. 時間厳守の習慣
「5分前行動」が身についている人は、現場で愛されます。
実は、モデル業界は時間にルーズな人が多いんです。
定刻に現れるだけで、プラス評価になります。

3. 臨機応変な対応力
急な撮影内容の変更、天候によるロケ地変更。
「困った顔」ではなく「どうすれば良いですか?」と聞ける人は強い。

4. クライアントとの対話力
撮影現場には、必ずクライアントがいます。
商品について質問したり、使用感を伝えたり。
この「大人の会話」ができることが、次の仕事につながります。

5. 感情のコントロール
長時間の撮影、何度も同じポーズ、厳しいダメ出し。
これらにイライラせず、笑顔を保てる精神力。
社会人経験者なら、「仕事だから」と割り切れますよね。

実際のエピソード:
29歳の元営業職Cさんは、初撮影で機材トラブルが発生。
3時間の待機時間中、他の若いモデルがスマホをいじる中、
彼女はスタッフの手伝いを申し出ました。
この行動がカメラマンの目に留まり、その後指名で仕事が入るように。

専門知識や趣味をプロフィールに組み込む

あなたの「普通」が、実は「特別」かもしれません。

専門知識の意外な活用法

医療系→健康食品、医療器具の広告で説得力アップ
金融系→保険、投資商品のイメージモデルに
IT系→アプリ、ガジェットの使用シーンで自然な演技
教育系→子供向け商品で「先生らしさ」を演出
美容系→コスメ使用時の手つきがプロ級

私がキャスティングで重視するのは、「その分野への理解度」。
専門知識があれば、ディレクターの意図をすぐに理解できます。
撮影時間の短縮にもつながり、コスパの良いモデルとして評価されます。

趣味を仕事につなげる戦略

趣味は具体的に、数字を入れて記載しましょう。

× 料理が好き
○ 週5日自炊、レパートリー100種類以上

× 運動している
○ ランニング歴3年、月間走行距離150km

× 旅行が趣味
○ 国内47都道府県制覇、海外15カ国訪問

この具体性が、クライアントの目に留まります。
「ランニングウェアの広告に、実際に走っている人を使いたい」
こんなリクエストは、実はよくあるんです。

SNSとデジタルポートフォリオの運用ポイント

2025年、SNSなしでモデル活動は考えられません[41]。
でも、「バズる必要はない」これが私の持論です[45]。

Instagram運用の現実的な戦略

フォロワー数より大切なのは「統一感」と「継続性」。

投稿頻度:週2〜3回で十分
内容比率:仕事7割、プライベート3割
ハッシュタグ:5〜10個、具体的なものを

実は、クライアントが見ているのは最新の9投稿。
この9枚で「どんな人か」を判断されます。
だから、投稿の質にこだわりましょう。

避けるべき投稿:

  • 過度な加工写真
  • ネガティブな内容
  • 政治的・宗教的な主張
  • 他人の悪口や批判

おすすめの投稿:

  • 撮影のオフショット(許可を得て)
  • 仕事への取り組み姿勢
  • 健康的なライフスタイル
  • 感謝の気持ち

ポートフォリオサイトの作り方[47]

無料ツールで十分です。
私のおすすめは「Wix」「ペライチ」「note」。

必須コンテンツ:

  1. プロフィール(経歴含む)
  2. 写真ギャラリー(10〜20枚)
  3. 仕事実績(可能な範囲で)
  4. お問い合わせフォーム

写真は定期的に更新を。
半年以上前の写真ばかりだと、「活動していない」と思われます。

SNS連携の注意点:
プライベートアカウントとは必ず分ける。
仕事用アカウントは「名刺」だと思って運用しましょう。

契約後のリアルと長く続けるための条件

初期費用・案件単価・収入の目安

ここからは、誰も教えてくれない「お金の話」を正直にお伝えします。

初期費用の実態

優良事務所:0円〜3万円程度[51]
(宣材写真の実費のみ)

要注意事務所:10万円〜50万円
(登録料、研修費などの名目)

私の事務所時代の経験では、初期費用が高額な事務所ほど、仕事の紹介が少ない傾向がありました。
なぜなら、「初期費用で利益を得る」ビジネスモデルだからです。

案件単価の現実[31][34]

新人期(〜1年目):

  • スチール撮影:1〜3万円/回
  • ECサイト:5,000円〜1万円/回
  • エキストラ:3,000円〜5,000円/回

経験者(2年目〜):

  • スチール撮影:3〜10万円/回
  • 広告撮影:5〜15万円/回
  • CM出演:10〜30万円/回

ここから事務所の手数料(20〜50%)が引かれます。
手取りは、表示金額の50〜80%と考えてください。

月収・年収のリアル

週末モデル(月4〜8回):
月収3〜10万円、年収36〜120万円

専業モデル(月15〜20回):
月収15〜40万円、年収180〜480万円

ただし、これは「順調に仕事がある場合」。
実際は、月によって大きく変動します。
だからこそ、本業を持ちながらの活動を推奨するんです。

健康・生活基盤の確保

モデルは「体が資本」の仕事です。
でも、無理は禁物。

健康管理の基本

体重管理は「維持」が基本。
急激なダイエットは、肌荒れや体調不良の原因に。
私が見てきた長続きするモデルは、「無理のない範囲」を知っている人でした。

睡眠時間の確保も重要。
撮影前日は最低6時間、できれば8時間。
クマやむくみは、メイクでも隠しきれません。

メンタルケアの重要性

オーディションに落ちる、仕事が減る、批判を受ける。
これらは必ず経験します。

私が実践していた「3つのR」:

  • Rest(休息):月1回は完全オフ日を作る
  • Refresh(気分転換):モデル以外の趣味を持つ
  • Recharge(充電):自己投資の時間を確保

セカンドキャリアの強みは、「モデルだけが人生じゃない」と知っていること。
この心の余裕が、長続きの秘訣です。

継続的なスキルアップとジャンル転換の可能性

モデルのキャリアは、一直線ではありません。

スキルアップの方法

ポージング:YouTubeで海外モデルの動画を研究
表情:鏡の前で「喜怒哀楽」を10段階で練習
ウォーキング:週1回、1時間のレッスンで十分

自己投資の目安は、月収の10%程度。
高額なレッスンは必要ありません。

ジャンル転換のタイミング

25歳:ファッション→ライフスタイルモデル
30歳:広告→ミセスモデル
35歳:商品→シニア向け商品モデル
40歳:モデル→モデル講師、スタイリスト

年齢は「制限」ではなく「新しい可能性」。
私の知人は、45歳で「シニアモデル」として再ブレイク。
月収が20代の頃を超えました。

副業・複業としての発展

モデル+ライター:ファッション記事の執筆
モデル+インフルエンサー:SNSでの商品PR
モデル+講師:ポージングやウォーキング指導

これらの「モデル+α」が、安定収入につながります。

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
橘 遥です。

改めて、記事で紹介した主要ポイントを整理しましょう。

25歳からのモデル挑戦は「遅くない」、むしろ「強み」になる

  • 社会人経験が信頼につながる
  • 専門知識が差別化になる
  • 精神的な安定感が評価される

事務所選びは「契約形態」と「危険サイン」をチェック

  • 初期費用が高額な事務所は避ける
  • 契約書は必ず持ち帰って検討
  • 赤信号サインを見逃さない

応募は「素の自分」を見せることが成功への近道

  • 加工なしの自然な写真
  • 社会人経験を活かした自己PR
  • 面接では誠実さを大切に

セカンドキャリアの強みを最大限に活用

  • 基礎的なビジネススキルは武器
  • 趣味や専門知識を戦略的にアピール
  • SNSは無理せず継続的に

現実的な収支計画と健康管理で長続きさせる

  • 本業を維持しながらスタート
  • 無理のない範囲で活動
  • 年齢に応じたジャンル転換を視野に

25歳、28歳、30歳、35歳…
年齢は単なる数字です。

大切なのは、「なぜモデルをやりたいのか」という想い。
その想いがあれば、必ず道は開けます。

私がこれまでサポートしてきた30名以上の新人モデルたち。
彼らに共通していたのは、「素直さ」と「継続力」でした。
特別な才能なんて、必要ありません。

今日からできる「最初の一歩」:

1. スマホで写真を5枚撮る
2. 気になる事務所を3つリストアップ
3. 各事務所の所属モデルをSNSでチェック

小さな一歩が、大きな変化につながります。

あなたの挑戦を、心から応援しています。
一緒に、新しい扉を開きましょう。

参考文献

[1] 大阪(関西)のモデル事務所ガイド – MODEL Bookmark
[2] モデル報酬の相場と決定要因 – ロワモデルマネジメント
[3] タレント・モデル契約のトラブル注意喚起 – 国民生活センター